パントリーとは?知っておきたいメリットとデメリット
記事作成・更新日: 2025-08-19

家づくりの際に、パントリーを取り入れるべきか悩んだことがある人は多いのではないでしょうか。今回は、人気のパントリーを設置するメリットやデメリット、注意点などご紹介していきたいと思います。

パントリーってなに?

パントリーとは、キッチンに隣接した収納スペースのことです。食品や食器、調理器具などをまとめて収納できるため、キッチンは整理整頓しやすくスッキリと保ち、料理の効率アップにもつながります。
必ずしも必要であるとは限りませんが、毎日料理をする方や大家族、まとめ買いをする方には便利なスペースとなっています。

パントリーを設置するメリット

パントリーは、キッチンにこだわりたい人には魅力的なメリットがたくさんあります。どのようなメリットがあるのか詳しく説明しましょう。

食料品を保管する

主に常温で保管できる食料品や調味料を整理して収納します。例えばパントリーに棚があり、お米や飲料のペットボトルなどかさばって重いものを下の方に置き、調味料のストックをその上の段に、缶詰や常温のレトルト食品、インスタント食品などを中段から上段に置いていく、といったざっくりとエリア分けするだけで、誰でも目的のものがどこにあるか探しやすくなります。

セカンド冷凍庫をパントリーに

美味しい冷凍食品や作り置きのおかず、野菜や魚、お肉なども冷凍保存することが多くなっています。冷蔵庫の冷凍室だけでは足りない!そんな時にはスリムでコンパクトなセカンド冷凍庫があると便利ですよね。パントリーにセカンド冷蔵庫を置いた場合、食品をまとめて買ってきたら、まずはパントリーへ。常温保存のものや冷凍保存するものを収納し、普段使いするものをキッチン・冷蔵庫へもっていく。効率の良い動線が可能になります。

調理器具の保管に

ホットプレートやミキサー、たこ焼き機、流れるそうめんの機械など、よく使うものからあまり使わないものまで、パントリーがあれば整理して収納することができます。

非常食の保管に

万が一に備えて、非常時の食料や水などをパントリーで整理して備蓄することができます。賞味期限の長いレトルト食品や飲み物をストックしておけば、日々の暮らしの中で使いながら買い足していく、ローリングストックもすることができます。

食器の保管に

普段使いする食器は食器棚に、パーティーなどで使う大きな食器や正月に使うお重箱、お客様用のグラス、箸置きなどの小物など、あまり使わないような食器はパントリーに収納しておくのが便利です。

日用品の保管も

パントリーに余裕があれば、キッチンペーパーや食器用洗剤、スポンジ、ごみ袋など、かさばるけどストックしておきたいキッチン周りの備品を保管するのにも便利です。

キッチンがスッキリ見えします◎

気持ちよく料理するため、急にお客さんが来た時にも、キッチンはいつも綺麗で清潔にしておきたい場所ですよね。キッチンの収納に収まらないものをパントリーに収納すると、キッチンがいつでもすっきり綺麗です。

収納したものが探しやすく、料理効率アップ

パントリーは、使用する頻度や、食品、食器、雑貨などを区別して収納することで、何がどこにあるか一目で分かり、探す手間が省けます。さらに、透明なボックスなどを活用すると、常備品の残量も確認できて、無駄な買い物も防ぐことができます。

パントリーを設置するデメリット

パントリーは、メリットだけではなくデメリットとなる部分もあり、設置の際には注意が必要です。

スペースが必要

パントリーは収納力が抜群で便利ですが、その分広いスペースが必要となります。パントリーを設けて、キッチンを狭くしてしまうと、調理時の動線が悪くなり、作業効率が下がってしまいます。 そのためパントリーを設置する際には、キッチンでの作業を最優先にしたスペースの確保が必要となってきます。

費用がかかる

パントリーをキッチンに設置するとなると、棚や収納ケースなどが必要になります。何をどのように収納するかイメージして、予算内で実現可能かを検討する必要があるでしょう。

パントリーを設置する際のポイント

パントリーを有効活用するために知っておきたいポイントをご紹介します。

生活動線の中のパントリー

買い物をして、玄関からパントリーへ進んで保存食や調味料などのストックを収納し、食材をキッチンへ持っていく。キッチンやダイニングで必要なものがあればすぐに探しに行ける、お客様が来たら目につきにくい場所。日々の生活をイメージして、生活動線の一部にパントリーを設置することが大切です。

換気を行う

パントリーは密閉空間になりやすいため、熱や湿気がこもりやすく、食料品が傷んでしまうこともあります。食料品の品質を保つためにも湿気対策が必要です。 具体的には、換気扇や通気口などを設置して換気しやすい環境をつくったり、除湿剤を置いたりするのが有効です。

収納量に見合った大きさ選び、整理整頓を行う

パントリーは、各部屋の広さや間取りに合わせて大きさを決めるのはもちろんですが、収納する物や量を考えて大きさを決めることも大切です。収納量が少ない場合に奥行きのあるパントリーにしてしまうと、ものが取り出しづらくなってしまい、逆に収納量が多いのに奥行きのないパントリーでは、物が入らず使い勝手が悪くなってしまいます。 事前にどのくらいの量を収納するのか、どの大きさであれば収納できるかを考えながら設置することが大切です。

パントリーの設置事例

ここから、実際に土間を活用した住宅の事例をご紹介します。

① Buttondesign 朝霧高原の家「大自然の麓で暮らす」

SuMiKaに掲載しているButtondesign の事例。静岡県の朝霧高原、富士山の西側標高870m の麓に位置にある牧場主の農家住宅では、山頂と敷地を結ぶ一本の線と家の中心を重ね、そこを家族や友人が集う土間を設けられています。暖かい季節には窓を開け放つと山側から気持ちのいい風が通り抜け、冷んやりとした石の床を足の裏で感じます。 冷え込む季節には薪ストーブを囲んで揺らめく炎を見ながら暖をとる。そんな生活の楽しみをこの土間に集約させた住宅です。

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② ステーツ 燕三条展示場(iiYeah!)

SuMiKaの姉妹サイトiiYeah!に掲載いただいているステーツ 燕三条展示場では、玄関からリビング、テラスに面した広い土間スペースを設けています。DIYの作業ができたり、観葉植物などを置くなどの多目的スペースとして活用でき、また近所の方がお見えになった時に使える憩いの場としても活用頂けます。玄関から土間、リビングや和室へといった自然な動線によって、パブリック空間とプライベート空間をしっかり分けることができ、スムーズでおしゃれな動線が特徴です。 ステーツ 燕三条展示場で体験いただけます。

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③ an Archi-Lab 斜格子の家

SuMiKaに掲載しているan Archi-Labの事例。こちらの住宅は、昔ながらの民家や寺社が混在し、付近に幅1m程の路地も多い密集地に存在します。南側の前面道路は幅員約1.8mと狭隘ながら近隣の主要な生活動線となっており、特に日中は車や人の往来が盛んで落ち着かない環境となっていました。

また、昔からの濃密な地域コミュニティが形成されており、心理的効果も含め周囲に対して適度に隙間や距離感を持つ住まいを目指す必要があり、そこで活躍したのが土間の存在です。

玄関から小庭まで連なる通り土間は、客間とLDKをそれぞれ小上りにして振り分けることができ、家族と来客各々のプライバシーを守ります。
また通り土間に面する全ての建具を閉じると、ちょっとした来客対応や井戸端会議のような半公的な空間としても土間空間を活用できます。

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④ 独楽蔵 暮らしの空間と有機的なガレージの融合

SuMiKaに掲載している独楽蔵の事例。住宅本体の中にガレージを取り込んだ子育て世代のご家族の住宅です。普段は停まっている車をガレージから出してしまえば、そこは、子供たちのプレーゾーンや趣味の空間としても使える広い土間空間となります。
リビングや玄関土間とも繋がっており、自由度の高い空間となりました。

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